薬にまつわる素朴なギモン

ペトリ皿

私たちが病気やケガの治療に使う薬には、内服薬や外用薬、または点滴や注射によるものなどさまざまな種類があります。 大まかに分けると、医師から処方を受ける「処方箋医薬品」と、ドラッグストアなどで購入できる「一般用医薬品」に分かれます。

どんな薬にも、薬と名のつく以上は副作用がありますので、用法・用量を守って適切に使うことが大切です。


薬とは何か?

古代、薬といえばそれはもっぱら生薬のことでした。
世界の文明が起こった土地では、おもに植物による薬が使われており、さらに動物や鉱物といったものも用いられていました。

日本では中国から医学が入ってくると漢方が発展し、薬の中に漢方薬も含まれるようになりました。

西洋ではおもに19世紀ごろから、化学的に合成された化学薬品が開発されるようになり、それが現在の西洋医学につながっています。 日本でも文明開化の後、明治政府が西洋医学を積極的にとり入れ、東洋医学は一時封じ込められたものの、現在でも漢方と化学薬品の両方が併存している状態です。

このような医療のために使われる薬は、工業や農業などに使われる薬と区別して「医薬品」と呼ばれています。

医薬品にもさまざまな分類がありますが、大別すると「処方箋医薬品」と「一般医薬品」に分かれ、私たちが病院で処方してもらうのが前者です。 後者は処方箋なしで買える市販薬のことで、OTC医薬品ともいわれています。


副作用のない薬はない!?

薬は、体内で何らかの化学反応を起こすことで症状にはたらきかけるものです。効能とともに必ず副作用はあり、説明書にも記載することが義務付けられています。

一般的に薬と毒は表裏一体であり、使われ方次第によって人体に良い効果もあれば、悪い効果もあります。毒草から発見された成分を利用して薬ができたということも決して珍しくありません。

副作用について十分な理解が広まっていなかった時代には、重大な副作用によるトラブルも多かったようです。医療訴訟などが起きて、規制されるに至った薬もいくつか存在します。

一般的に「西洋医学の薬より副作用が少ない」というイメージのある漢方薬にも、やはり副作用はありますし、処方箋なしで買える一般医薬品であっても使い方を誤れば毒にもなります。 たとえば便秘薬1つとっても、適量では効果が出ないからといって独断で多量服用してしまうと、体が薬なしには自然排便できなくなる可能性もあり危険です。

医薬品は、かならず正しく使うようにしましょう。