実はどうして効いているのかわかっていない!?麻酔薬の秘密 | 薬の作用にまつわるギモン

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実はどうして効いているのかわかっていない!?麻酔薬の秘密

麻酔薬は先史時代においてはアヘンや大麻と言った麻薬を利用していたと考えられています。日本では華岡青洲という江戸時代の医者がトリカブトやチョウセンアサガオなどの薬草に麻酔効果があることを発見すると開発し麻酔を完成させました。

1804年には記録上世界初の全身麻酔による外科手術も行われています。これら麻酔の発明によって医療技術は飛躍的に発達し、多くの患者を救ってきました。


麻酔はどうして効くのか?

現代の麻酔はケガの一部に麻酔をかける局所麻酔に全身に効果がある全身麻酔の二つがあります。投与方法は二種類あって、静脈から薬品を投与する静脈麻酔と呼吸器から薬品を投与する吸入麻酔の二つです。局所麻酔はケガをしている箇所から脳に伝わる神経を麻痺させることで麻酔効果を出します。

全身麻酔は脳の中枢神経に薬物を作用させて無痛や意識の喪失・健忘・筋弛緩・有害反射の予防といった状況を作り出すことで患者の苦痛を取り除くことが出来ます。そのため全身麻酔では眠りにつくように意識を失うことになりますのでいつの間にか手術が終わっている、なんてことになります。


全身麻酔の手順って?

全身麻酔はまず、酸素マスクで呼吸を安定させます。そして安定した所で点滴から麻酔薬を投与します。すると意識を失いますのでそこで気管内挿管チューブと言うものを入れます。全身麻酔中は呼吸も自発的には出来なくなるためその補助をする必要があるのです。その間に手術を行います。

手術が終わると麻酔薬を止め、次第に意識を取り戻して自発的に呼吸ができるようになった所で人工呼吸器を外します。これが点滴投与の際の全身麻酔の手順になります。このように大きな手術では重要な薬なのですが実は麻酔には秘密があります。


なぜ全身麻酔が聞いているかはよくわかっていない!?

実は全身麻酔がなぜ効果があるのかはよくわかっていないのです。特に吸入麻酔は麻酔が使用されるようになって100年以上時間がたっていますが、解明されていないことの方が多く、これは現役の医者も分からないというのです。

局所麻酔は先ほども言ったように痛みを脳に伝えないようにしていることで効いていると判明していますが、全身麻酔は脳に作用する様にしている為、脳の事が解明されていない状況ではわからないことが多いとのです。


全身麻酔は安全なのか?

全身麻酔はなぜ効果があるのかわからないということですがでは安全なのでしょうか?麻酔薬は江戸時代に華岡青洲が開発したころからトリカブトなどの危険な薬草を使っていたため当時は門外不出の技術になっていました。それだけ麻酔が危険なものだと認識していたのです。現在の麻酔でも投与の量を間違えると命に関わるなど非常に危険を伴います。

そのため命に関わるような大きな手術で麻酔を行う際は専門の麻酔科の医師が同伴しているのです。患者別にどれだけ投与すればいいかは過去の経験によって判明している他、さまざまな計器を使って患者をモニタリングして安全に手術を勧めるのです。トラブルが全くない、と言うことはありませんがそれも10万人中1人と言う低い確率なので危険性はあまりありません。怖がる必要はないでしょう。