薬にはなぜ色々な形状のものがあるの?

薬にまつわる素朴なギモン

薬にはなぜ色々な形状のものがあるの?

錠剤や粉薬、カプセルなど、薬によってその形状はさまざまです。その薬がもっとも効果的に体内に吸収されるよう、また品質を保ちやすくするように工夫されて製剤されています。


薬の形状とおもな特徴

以下は、代表的な薬の形状と、それぞれのメリットやデメリットです。

1.シロップタイプ(液剤)
吸収が速く、即効性があります。主に乳幼児や高齢者など、他の形状の薬が飲みにくい人に処方されます。ただし長期保存ができず、持ち運びにくい点がデメリットです。また薬によっては液状にできないこともありますし、体重が多ければ多いほど用量が増えてしまいます。

2.粉薬(散剤)
シロップ薬に次いで、吸収スピードが速い形状です。粒のサイズによって「細粒」や「顆粒」と呼ばれます。錠剤やカプセルと異なり、患者さんの症状や体重によって量を調節しやすい点もメリットです。 ただし飲みにくいと感じる人が多いことと、保存状態により変質しやすい点がデメリットです。

3.カプセル剤
複数の薬をミックスしてコーティングできるのがカプセルです。顆粒のままだと組み合わせにくい薬剤も、カプセルに詰めることで同時に効果を得ることができます。味や匂いがない点もメリットです。液状の薬を入れたソフトカプセルもあります。 人によっては喉に引っかかって飲みにくい点がデメリットかもしれません。カプセルを飲む際は、十分な水を用意することが大切です。

4.錠剤
1回分の量を正確に測って、圧縮して成型したものが錠剤です。表面をコーティングすることで、カプセルと同様、匂いや味を隠すことができます。 錠剤はコーティング方法によっていくつかの種類に分かれます。コーティングしていない裸錠や、砂糖でコーティングした糖衣錠、水溶性の膜でコーティングしたフィルムコート錠などです。またセルロースでコーティングした「腸溶剤」という錠剤は、胃で溶けず腸で溶けるように作られています。

薬の吸収スピードとしては、シロップと粉薬がもっとも速く、次いで裸錠、カプセル、糖衣錠、フィルムコート錠と続きます。

人によって飲みやすい薬は異なります。特に最近では高齢化社会のため、お年寄りにとって飲みやすい形状の薬を開発することが求められています。 たとえばジェネリック医薬品では、先発薬が大きな錠剤で飲みにくかった場合、小さなサイズで2錠に分けたり、口に含んだらすぐに溶け出すように工夫したりと、さまざまな改良が加えられています。