院内処方にはどんなメリットがあるの? | 薬局にまつわるギモン

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院内処方にはどんなメリットがあるの?

病院の近くに調剤薬局が増えた今、昔ながらの院内処方をする病院はすっかり減ってしまいました。しかし院内処方、院外処方それぞれにメリットとデメリットがあり、中には確固たる信念から院内処方を続けている病院もあります。


院内処方は、色々な意味で患者さんの負担が少ない!

病院の中でそのまま薬を受け取れる院内処方は、何と言っても患者さんの負担が少ない点が大きなメリットです。

いくら近いとはいえ、いったん外に出てまた薬局に行くのはなかなか面倒なものです。特に体調の悪い人や、体の不自由な人、高齢者にとっては大きな負担になるでしょう。

しかも病院で診察を待ち、終わったら終わったで会計を待ち、その後調剤薬局でまた待たなければいけないという時間的な負担もあります。これが院内処方なら、移動の手間もなく、会計も診察代と合わせて1度で済むのです。

さらに意外と知られていないことですが、支払う代金が院内処方のほうが安いというメリットもあります。

病院で処方される薬を受け取る場合には、薬代のほかにさまざまな加算がつきます。たとえば処方箋を発行するのにかかる「処方箋料」や、調剤にかかる「調剤料」や「調剤基本料」、服用方法などについて説明を受ける際に発生する「薬剤情報提供料」などです。 私たちは知らない間に、こういったお金も加えて薬代を支払っています。

これが院内処方の場合、まず処方箋を外の薬局に持って行く必要がないため「処方箋料」がかかりません。ただしその分、薬をストックするためのコストとして「処方料」がかかるのですが、処方箋料よりも安く済みます。

また「調剤基本料」も、院内処方は院外の5分の1の料金ですし、「調剤料」も院外では薬の種類が増えるほど高くなるのに対し、院内なら何種類であっても同じ料金です。

このようなメリットから、あえて院内処方を続ける病院や、院内処方で開業する医師たちもいます。


院内処方を受ける際は、「おくすり手帳」の持参を

一方、院内処方のデメリットとしては「薬の飲み合わせのチェックがしにくい」ということが挙げられます。病院側が把握しているのは、あくまでその病院で処方された薬の情報だけですから、他の薬局や病院でもらった薬に関しては分かりません。

もちろん複数の調剤薬局で薬を受け取っている場合も同じ問題が発生しますので、そのような人はおくすり手帳で服用履歴をしっかり管理し、病院にかかる際はかならず持参するようにしたいものです。

もう1つ考えられるデメリットは、ジェネリック医薬品の取り扱い数です。病院では、そこの医師がOKしたジェネリック医薬品しか置きませんから、患者さんがジェネリックを希望しても在庫がない場合もあります。その点では院外の薬局のほうが、選択の幅は広いといえるでしょう。