薬のインターネット販売解禁で変わること

薬にまつわる素朴なギモン

薬のネット販売解禁で何が変わるの?

ドラッグストアで売られている市販薬のネット販売が、ついに解禁されることになりました。副作用や誤用の可能性など、問題を指摘する声は高いのですが、ネットショップ側はさまざまな工夫をおこないながら薬を販売するとしています。 ネット販売解禁によって、私たちも薬の安全性について改めて考えてみる必要がありそうです。


薬のネット販売によるメリット

販売が解禁されるのはOTC医薬品と呼ばれる、処方箋のいらない市販薬です。厳密には第1類~3類までがあり、これまで栄養食品などの3類だけはネット販売が認められていたのですが、今後は1類・2類も可能となります。

薬がネットで買えるようになることで、まず考えられるメリットとしては「便利」ということです。特に薬局が近場にない人や、高齢者、体の不自由な人などにとっては、自宅にいながら好きな薬を購入できますので、非常に良いことといえるでしょう。

また対面販売ではなかなか買いにくい薬も、気軽に買えるようになるメリットもあります。たとえば痔や水虫、デリケートゾーンなどの治療薬です。特に女性にとっては抵抗が強いため、ネットで購入できると安心です。

ただし送料がかかってきますので、結果的にドラッグストアで買うよりも若干高くつくことになります。もっともショップによっては、一定の額以上の買い物で送料無料としているところも多いですので、複数の商品をまとめて購入すれば済むかもしれません。


薬のネット販売によるデメリット

一方、考えられるデメリットとしては、副作用に関するものです。これは薬のネット販売に反対する薬剤師会などが強調していることですが、対面販売しないことによって、患者さん1人ひとりに使い方を説明できないことが問題視されています。

とはいえ、最近のドラッグストアのチェーン店などでは、副作用に関する説明を受ける機会が減っていることも事実です。むしろネットのほうが、注意書きを読まないと購入ページに行けないようにするなど、工夫をおこなうことができるという意見もあります。

もう1つ懸念されるのは、自殺などを企図した大量購入の問題です。ドラッグストアなら、お客さんが同じ薬を何箱も購入することにストップをかけられますし、複数のお店をまわるのも労力がいります。しかしネットなら、あちこちのサイトから簡単に1箱ずつ購入することができるでしょう。また今後、利益重視のネットショップが出てきた場合、大量販売をおこなう危険性も指摘されています。

さらに偽造品が出回るリスクもゼロではないため、私たち1人ひとりもしっかりとネットショップを見極め、安全な買い物をする心構えが求められているといえそうです。