ドラッグストアの店員は薬剤師だけ?

薬にまつわる素朴なギモン

ドラッグストアの店員さんは全員薬剤師?

ドラッグストアのカウンターの向こうには、白衣を着たスタッフがいますが、彼らは全員が薬剤師の資格をもっているわけではありません。2006年から「登録販売者」という資格が確立され、これを取得した人なら薬局で一部の医薬品を販売できるようになりました。


登録販売者とは?

登録販売者の資格を得るためには、まず薬の販売において1年以上の実務経験があること、その上で地方自治体の試験に合格することが必要です。また販売できる薬にも制限があり、作用の比較的おだやかな第2類・3類の医薬品のみとなっています。第1類に関しては、薬剤師資格のある人しか販売できません。
実際はこの制度が出来上がる前から、似たようなシステムはありました。しかし対象となるのが、薬局の開業計画がある人だけに限られており、店舗と同時に資格が与えられるものだったため、2006年から個人を対象とした資格となったのです。
薬剤師を雇うのには費用がかかり、スタッフの確保が難しいことから、多くのドラッグストアでは店員たちに積極的に登録販売者試験を受けさせ、資格取得をうながしています。
薬剤師ではないため、どんなに勤務年数があっても第1類の医薬品は販売できません。しかし3年以上勤務すると、店舗の管理者になれる権利は与えられます。


薬の陳列が変わった!

ドラッグストアに並ぶ医薬品の90パーセント以上が、第2類・3類の医薬品です。登録販売者はこれらを扱える資格ですので、店舗側にとっては非常に効率よく経営することができます。
そんな時代の変化からか、最近では医薬品がカウンターの向こうではなく、自由に手に取れる位置に陳列されることが増えてきました。カウンターの向こう、つまりお客さんが自由に手に取れない場所に置かなくてはいけないのは、第1類のみであり、それ以外は自由に陳列してかまわないのです。
つまり第1類の医薬品だけは、薬剤師資格のある者が販売しなくてはいけないし、お客さんは自由に手を触れられないということになります。それだけ作用が強めですので、市販薬のネット販売解禁にあたっても、1類の一部の商品は除外することも検討されています。
昔は町の薬局でも、かならずカウンター越しに薬剤師が症状を聞き、それに合った薬を勧めてくれるのが一般的でしたが、今ではかならずしもそうではなくなった、といえるでしょう。ネット販売についての議論でも「対面販売じゃないとダメ」とする根拠が、やや弱くなったことは確かです。